まだまだ寒い日が続くこの時期。そんな時におすすめなのが、おうちでゆっくり北欧映画を見ること。
今回の「おうちDE北欧シネマ」の第5弾は、極上の心理サスペンスから、究極のサバイバル作品までバラエティ豊か!番外編にも注目!
ゆっくり、おうちで北欧映画を楽しみましょう!
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🇫🇮 サスペンスと人間ドラマ、そしてヘルシンキの街並みにも注目!『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』
家族より仕事を優先してきた主人公の年老いた美術商。オークションハウスである一枚の肖像画に目を奪われ、その作品が価値のあるものだと確信する。しかし、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。孫と共に作者を探し始めた主人公は、その画風から近代ロシア美術の巨匠の作品といえる証拠を掴む。オークションへ向け資金繰りに奔走する主人公。そんな折、娘親子が自分の知らないところで大きな苦労をしていたことを知るが…。生涯を美術品に捧げた男がたどり着いた、真に値打ちのある人生とは。というストーリー。
前半は、オークション作品の作者を突き詰めていくサスペンス要素、後半は家族との絆を考えさせられる人間ドラマ要素を感じられる作品です。
本作品でもう1つ注目したいのは、ヘルシンキの美しい街並みと観光名所。ヘルシンキに行ったことがある方であれば必ず「おっ!」と思うシーンが出てくるはずです。
「ヘルシンキ中央駅」、「アテネウム美術館」や、フィンランド最古のカフェと言われる「エクベリ」も登場します。それ以外にも、公園やトラムなどヘルシンキの生活も垣間見えるのもフィンランド好きの方であれば大きなポイント。
サスペンス要素、人間ドラマが好きな方、そしてヘルシンキにまた訪れたいという方に是非オススメな作品です♪
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© Mamocita 2018
※予告編を含めた詳細紹介記事はこちら
🇩🇰 ヒリヒリとした緊迫感が凄い!極上の心理サスペンス『罪と女王』
優秀な弁護士の主人公は、優しい医者の夫と幼い双子の娘たちと美しい邸宅で完璧な家庭を築いていたが、ひょんなことから、夫と前妻との息子である17歳の少年を引き取ることに。しかし、彼と少しずつ距離を縮めていくうちに、親密さが行き過ぎてしまい、二人は性的関係を持ってしまう。そして、そのことが大切な家庭とキャリアを脅かし始めた時、アンネは残酷な選択をする-。というストーリー
本作品の見どころは、何と言っても上質なサスペンスを感じさせるストーリ展開。特に二人が関係を持ち、主人公の家庭とキャリアを脅かし始めた後からラストまでの緊迫感は凄まじいものがあります。
そして、冒頭から最後まで感じる"ヒリヒリとした緊張感"もすごい。それは音楽だったり、カメラワークでもたらされるものなのですが、幸せな家庭風景や、森での散歩シーンなどの日常風景でも常にスクリーンから感じ、常に目が離せない状態。
この緊張感を作り出したキャストの演技にも注目です。
上質な心理サスペンスをご覧になりたい方には、是非観ていただきたい作品です♪
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©2019 Nordisk Film Production A/S. All rights reserved
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🇩🇰 先が読めないストーリー、人生の概念を考えさせられる異色作!『ボーダー 二つの世界』
税関職員の主人公は、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊能力を持っていた。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者の男性と出会う。彼を見て本能的に何かを感じた主人公は、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第に彼に惹かれていく主人公。しかし、彼には主人公の出生にも関わる大きな秘密があった―。というストーリー。
本作品は、今まで観てきてた作品とは一線を画する作品です。主人公の容姿、そして特殊能力という部分もあり、予想ができないストーリーが繰り広げられます。
北欧らしい森での描写も多く、ファンタジー的な要素も感じますが、彼が主人公に発するある言葉にハッとしました。この言葉が、本作品のタイトル「ボーター」に繋がっていくのですが、ここに本作品の本質が詰め込まれています。
善悪、性別、美醜、貧富、国籍、宗教...。我々の生活は、様々なボーダーがあります。その大半は、今までの人生で人との関わりで自然と身についたもので、それを基準に、無意識のまま様々な選択をしているのです。
"自分が持っているボーダーは正しいのか、そのボーダーは必要なのか"。ということを考えさせられます。
扱うテーマゆえに心をかき乱されもしますが、確実に強く印象に残る作品です。
印象に残る映画や、人生の概念を考えさせてくれる映画が好きな方にオススメです♪
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🇮🇸 アイスランド極寒の景色!究極のサバイバル映画『残された者 -北の極地-』
飛行機事故で機体を北極地帯に不時着したパイロットの主人公は、壊れた飛行機をその場しのぎのシェルターに留まりながら、自ら定めた日々のルーティーンをこなしながら、救助を待っていた。しかし、ようやく救助に来たヘリコプターは強風のために墜落し、女性パイロットは大怪我を追ってしまう。目の前の確実な「生」を獲得してきた男は、瀕死の女を前に、ついに自らの足で窮地を脱しようと決心する。現状の安住を捨て、勇気ある一歩を踏み出すが・・・。というストーリー。
政治的な台詞、映像表現を一切削除し、主人公の行動が、ただひたすらにシンプルに、そしてリアルに描かれた作品。
こういった極限状態に自分が陥ることは、なかなか考えにくいものですが、主人公が行動する度に、自分だったらどう行動するかを自然に考えてしまう臨場感がこの作品にはあります。
生きるために魚を獲るシーン、時間の感覚がなくなるの防ぐのと、無駄な体力を消耗させないために、腕時計のタイマーで日々の作業を黙々とこなす主人公の姿など。アウトドア好きの方であればあるほど、この臨場感に入り込んでしまうのではないでしょうか。
アイスランドの絶望感を感じるほどの美しい景色、そして、マッツ・ミケルセンの素晴らしい演技も堪能できる作品になっています。
アウトドアが好きな方、アイスランドの荒涼たる自然が好きな方、マッツ・ミケルセンが好きな方などに、是非ご覧になっていただきたい作品です♪
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© 2018 Arctic The Movie, LLC.
※予告編を含めた詳細紹介記事はこちら
番外編:🇫🇮 フィンランドのサウナと街並みが楽しめる!「サウナーーーズ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」
最後にご紹介するのは映画ではないのですが、3月からWOWOWで放映され、多くのサウナファンの心を掴んだ「サウナーーーズ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」。
サウナをこよなく愛する俳優"磯村勇斗"さんと、筋金入りのサウナーでもある芸人/DJ/俳優の"やついいちろう"さんと共に、前半は、本場フィンランドのサウナを巡り、後半では日本のサウナ仲間たち(サウナーズ)と、フィンランドを感じるサウナを体験する内容。
フィンランドで押さえておくべきサウナが数々登場しますが、サウナ以外にもヘルシンキの風景も登場するので、まさに「フィンランドに行った気持ちになれる」素敵な作品。
フィンランドの「サウナ文化」は、2020年12月にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。この作品でフィンランドのサウナがどのような物なのかを感じることができますよ〜♪
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©2020 WOWOW INC.
※作品中に訪れたヘルシンキのサウナも紹介した詳細記事はこちら
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